さまざまな花が、時を彩り、人の心を彩る。
光源氏をめぐる平安の恋物語を体感。
輝かしい美貌と才能に恵まれた光源氏を中心に、男と女の人間模様を描いた『源氏物語』。今回は、この『源氏物語』を読み進めるように、ゆかりある演目を並べて番組を構成しました。光源氏がその生涯を語る連吟「須磨源氏」、夕顔の霊が光の君との忘れがたい恋を偲ぶ舞囃子「半蔀」、嫉妬に苦しむ女の情念を深く描いた能「葵上 梓の出」、そして、狂言「梟」を笑いのスパイスとして。
能楽から紐解く、絢爛たる王朝絵巻の世界をご体感ください。
日時 | 2013年6月29日(土) 16:00開演 15:00開場 |
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場所 | 宝生能楽堂 東京都文京区本郷1-5-9 地図はこちら |
入場料金(税込) | 指定席 6,000円 自由席(一般)4,500円 自由席(学生)4,000円 ビギナーシート(WEB購入限定指定席)3,000円 |
連吟 「須磨源氏」(すまげんじ) |
高橋憲正ほか |
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舞囃子 「半蔀」(はしとみ) |
シテ(夕顔): 澤田宏司 |
狂言 「梟」(ふくろう) |
シテ(山伏): 山本則秀 |
能 「葵上 梓の出」(あおいのうえ) |
シテ(六条御息所): 宝生和英 ツレ(照日神子) : 田崎甫 ワキ(横川の小聖) 森常好 ワキツレ(大臣) : 舘田善博 間狂言(従者) : 山本則重 笛 : 小野寺竜一 小鼓 :鵜澤洋太郎 大鼓: 柿原弘和 太鼓: 観世元伯 後見: 和久荘太郎 ほか 地謡: 武田孝史・辰巳満次郎・水上優・高橋憲正 ほか |
体感ナビゲーション | ナビゲーター: 平田広明 脚本: 石井飛鳥 |
正体不明の物怪にとり憑かれ、重病の床にある光源氏の正妻・葵上。高僧による祈祷や薬もいっこうに効き目がなく、梓弓の音で霊を呼ぶ照日の巫女を呼び出し、葵上にとり憑くものの正体を明らかにしようと試みます。一心不乱に祈る巫女。そこに現れたのは、源氏の愛を失って嘆き悲しむ、破れ車に乗った六条御息所の生霊でした。かつて賀茂の祭見物で葵上の家来たちと車の争いになり、侮辱された御息所はその怨みを晴らさんと葵上を枕元で責めたて、幽界へ連れ去ると言って姿を消しますが……